多くの手動シャッターに標準装備されている鍵は、残念ながらそれ単体では十分な防犯性能を持っているとは言えません。プロの窃盗犯にかかれば、数分で破られてしまう可能性もあります。そこで重要になるのが、既存の鍵に加えて、防犯性の高い「補助錠」を後付けすることです。ここでは、シャッターの安全性を格段に向上させる、おすすめの後付け補助錠をいくつか紹介します。一つ目は、最も手軽で導入しやすい「高性能な南京錠」です。シャッターの一番下のスラットと、地面に打ち込んだアンカー金具や、左右のレールに固定したブラケットなどを、頑丈な南京錠で連結します。ポイントは、南京錠そのものの品質にこだわることです。本体やツル(掛け金)の部分が、切断工具に強い焼き入れ鋼で作られているものを選びましょう。さらに、鍵穴がピッキングに強いディンプルキータイプであれば、防犯性は飛躍的に高まります。二つ目は、より強力な防犯性能を誇る「シャッター専用ロック」です。このタイプには様々な製品がありますが、特におすすめなのが、地面に埋め込んだ金属製の受け座(アンカー)に、シャッター側から太いかんぬき(デッドボルト)を差し込んで固定するタイプのものです。これは、バールなどを使ってシャッターをこじ上げて持ち上げる手口に対して、非常に高い抵抗力を発揮します。施錠・解錠はシャッターの内側から行う製品と、外側から鍵で行う製品があります。三つ目は、シャッター全体の強度を高める「グリルシャッター用ロック」とも呼ばれるタイプです。これは、左右のシャッターレールを、頑丈な金属製のバーで貫通させてロックするものです。シャッターが左右に開かれたり、歪まされたりするのを物理的に防ぎ、破壊行為への耐性を大幅に向上させます。これらの補助錠を、一つだけでなく、複数組み合わせることで、窃盗犯が侵入を諦めるほどの強固なセキュリティを構築することが可能です。あなたのシャッターの弱点を把握し、最適な補助錠を追加することで、大切な財産を確実に守りましょう。
シャッターに後付けできるおすすめの補助錠